中国社会は日本の侵略を絶対に忘れないが、今よりも日本による中国侵略戦争から近かった1970-80年代の方が、中日の友好は記憶を超越していた。中国人の怒りは、日本の右翼が言い逃れをし、日本政府が中国と正確に交流しなかった結果だ。
両国のこれらのもつれは、二国間関係に根本的な衝撃をもたらす。これは両国の「構造的な食い違い」とみなされているからだ。確かに中日さらには韓国などには、大国になる道の上で衝突しあう構造問題がある。例えば日本は中国が台頭し、自国に代わりアジア一になったことをいつまでも気に病んでいる。これは再び政治大国になろうとする日本の強い願いと共鳴している。嫉妬と野心が加わり、中国に対する考えに深刻な混乱が生じている。
しかし重要なのは、日本が流れを覆せないということだ。アジア最強の国という大勢はすでに過ぎ去った。国家戦略を調整し、新情勢に適応することが、未来の唯一の選択肢だ。日本は時代の変化に対抗する態度をとることができない。
米国という強い外部の要素があることから、中日関係の改善が紆余曲折を経る可能性が高い。さらに今はインターネットが発展し、民意の外交への影響力が拡大した時代でもある。これらは中日友好の再建にとって越えがたき壁になっている。
しかし5年間の膠着により、両国社会はさまざまな考えを持っている。中国社会の戦略的な度量が広がり、日本社会の自国への認識が客観化した。これらの変化は今後、両国の摩擦に対する態度に潜在的な影響を及ぼす。両国関係は一時的に、大幅な改善は困難だが、両国を徐々に近づける要素を蓄積することは可能だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月29日