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日本の神戸製鋼所がアルミ製品の強度などの性能データを改ざんしていた問題で、日産自動車、スバル、マツダなどが9日、同社アルミ製品を使用していたことを明らかにした。共同通信の10日の記事によると、鹿児島県の種子島宇宙センターから10日に打ち上げられた国産主力のH2Aロケットに使われていたことも新たに判明した。
改ざん問題は自動車メーカーから新幹線、航空宇宙分野まで広がりを見せている。自動車安全性に関わる重要部品の強度不足などの問題が確認されれば、大規模なリコールに発展する可能性がある。
ロケット製造元の三菱重工業によると、ロケットの一部にアルミ製品が使用されているが、技術レベル的には問題がないことを確認済みだという。同社は詳細な情報を明らかにしておらず、その他のロケットに使用されていたかについても調査するとした。
H2Aロケットは三菱重工業が宇宙航空研究開発機構(JAXA)向けに開発したロケットで、打ち上げに30回以上成功している。日本は8月19日にH2Aロケットを使い、測位衛星「みちびき」3号機を予定の軌道に打ち上げたばかりだ。
神戸製鋼所は先ほど、8月末の社内調査により、3工場と子会社1社が長期的に一部のアルミ・銅製品の出荷データを改ざんし、基準を満たしたと偽り販売していたことが判明したと報告した。今年8月末までの1年間で、約2万1500トンのアルミ・銅製品が多くの企業に流入した。これらの問題製品は、同社の年間生産量の約4%を占める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月11日