『日本経済新聞』ウェブ版は10月18日、日本社会が徐々に形成した消費スタイルの変化とイノベーションの普及が中国市場で飛躍的に発展していると伝えた。
「ご乗車ありがとうございます。車内の温度はいかがですか。お飲み物は何になさいますか」。テスラの純電気自動車「モデルS」に乗ると、白のシャツを着て白の手袋をつけた短髪の運転士が丁寧な口調でこのように尋ねる。ミネラルウォーターを渡されると、「モデルS」が発進する。記者がテスラに乗った都市は、高級車が多く走っている北京や上海ではなく、内陸部の貴陽市である。市内に高級電気自動車のレンタルサービスを行う会社もあり、アジア最大のテスラ購入者とされている。
同社はテスラの自動車を150台以上保有し、スマートフォンのアプリを使った配車サービスを提供する。料金は10キロ約150元。普通のタクシーの3倍、ハイヤーの2倍だが、「豪華でエコ」だと人気があり、朝晩は予約でいっぱいである。同社のサービスの3分の2が顧客の送迎などのビジネスで使用される。残りの3分の1は誕生日や結婚記念日などの個人的な使用となっている。