カナダ・オンタリオ州議会が2016年に審議を開始した議案が、このほど注目を集めている。これは「南京大虐殺記念日」の設立を提案する第79議案だ。カナダで議案が可決されるには、3回の読み上げが必要だ。同議案の2回目の読み上げが今年行われてから数カ月に渡り、審議の状況に多くの進展がなかった。それでは同議案はどうなったのだろうか。第79議案の現状と今後について、同議案の発起人であるオンタリオ州議員の黄素梅氏が、中国中央テレビ(CCTV)の独占インタビューに応じた。
記者:黄氏が2016年に同議案を提案してから、審議は紆余曲折している。この議案をめぐる多くの説がある。同議案はすぐに審議を終えるという楽観的な考えもあるが、1年弱の時間が流れた現在も審議が終わっていない。
黄氏:議案は議会で提出を待っているが、確かに政治的な干渉がある。実を言えばこれは日本政府からのものだ。私はこれを受け入れることができず、この干渉を受け入れる人もいないと信じている。私はオンタリオ州の市民に感謝する。オンタリオ州の多くの市民が署名しており、私は州に9万人分以上の署名を提出した。
記者:同議案は年内に可決されるか?
黄氏:オンタリオ州で議案を通すのは容易ではなく、3回の読み上げが必要だ。我々は議会で2回目の読み上げを通過しているが、議会は公開審問を行わなければならない。つまり市民から同議案への意見を募らなければならない。その後3回目の読み上げの審議に入るが、どれほど時間がかかるか分からない。
黄氏は同議案を提出した目的について、多くの人に侵略の歴史を理解してもらい、悲劇の再発を防ぐためと話した。
黄氏:人々に教育を受けさせなければならない。教育はこの他国に対する侵略の再発を防ぎ、他者に対する災禍と野蛮行為の再発を防ぐことができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月23日