『日本新華僑報』によると、日本を訪れる中国人観光客が年々増加しているが、旅先で体調を崩すこともある。特に、フリーで訪れた観光客は言葉が通じないため、救急車で病院に運ばれても状況を正確に伝えることができない。日本の医師協会がこのほど、病院での24時間対応の中国語通訳サービスを開始した。
言葉が通じない外国人が病院で治療を受けられるようにするため、石川県金沢市の病院は今月から外国語通訳サービスを導入。12カ国語のうち、中国語と英語は24時間の対応体制を整えている。通訳費用ははかからないという。
通訳サービスは主にテレビ電話で行う。患者と医師は診察室で通訳者の電話を通して病状や治療についてコミュニケーションをとる。予約不要で、余計な時間とお金もかからず、緊急時に迅速に対応できるとして高く評価されている。
日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、日本の医療機関は数年前から関連設備の準備に取りかかっていた。現在は石川県の病院だけでなく、全国1400軒以上の医療機関が中国語通訳サービスを導入している。しかし、石川県金沢市のように医師協会がサービスを行うのは珍しい。
サービスを提供する会社の担当者は、「日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、サービス範囲は拡大している。医療における中国語通訳だけでなく、中国語版の問診票も提供している」と話す。
日本で怪我をしたある中国人留学生は、「当時はまだ日本語学校に通っていて、救急車に乗ってから言葉が通じないのではないかと、痛みを忘れるほど心配になった。今後、中国語に対応できる病院が増えるとよい」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月27日