中日ボランティア協会の張剣波・会長は、日本の華人の間で、「とても親切な人」として知られている。それは、張会長がここ11年間、ボランティア活動に携わってきたからだ。中国中央テレビ国際が報じた。
2006年、張会長が中日ボランティア協会を立ち上げた当初、所属するボランティアは十数人しかいなかった。ある日、張会長のもとに電話がかかり、ある中国人女性が、「ルームメイト3人が連れ去られた」と助けを求めた。張会長は、その事件が名古屋で発生したことを確認し、すぐに現地のボランティアに連絡。ボランティアが現場に着くと、それらの女性は全員中国人研修生で、「仕事場を変えたい」と雇い主に訴えたところ、それを阻止しようとした雇い主が人を手配して3人を連れ去ったことが分かった。張会長の協力の下、ボランティアらは雇い主と話し合いの場を持つことができ、最終的に3人を解放してもらい、これ以上トラブルを起こさないとする念書にもサインしてもらった。
張会長は湖南省出身で、1987年に日本に留学。政治学の博士号を取得した。現在、同協会は24時間対応のホットラインを開設し、微信(Wechat)でも150のグループを立ち上げている。所属するボランティアは1万人以上で、無料で相談に乗ったり、援助の手を差し伸べたりしている。この11年間、同協会のもとには計4万件以上の問い合わせが寄せられた。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月26日