10月31日に伝えられたところによると、日本の通信大手のソフトバンクは、FacebookやアマゾンなどのIT企業と、アジアと北米をつなぐ1万4000キロの太平洋横断光海底ケーブルの共同建設を計画している。
このケーブル「JUPITER」は、日本の三重県の志摩と千葉県の丸山の2カ所、フィリピンのダエット、米ロサンゼルス付近に陸揚げする。ソフトバンクのライバルであるNTT、香港のPCCWグローバル、フィリピンのPLDTも参与し、TE SubComがシステムを提供する。2020年に完成し、容量は60Tbpsだが、将来的にニーズに応じて拡大する可能性がある。
ソフトバンクは未来の構想について、モノのインターネットが世界に数万億台の設備をもたらすこともケーブル建設の理由の1つだとした。また同社は、「ネットワークインフラの構築と合理化に力を入れ、急増する交通ニーズに応じる。動画中継や仮想現実(VR)などの技術が向上するにつれ、太平洋地域のブロードバンド需要は驚異的なスピードで増加している」と示した。
クラウドサービス、動画再生などの高速データ転送のニーズを考慮し、Facebookとアマゾンは通信速度の向上に目を向けている。米国の多くのIT企業が近ごろ、海底ケーブルの建設に投資している。9月、マイクロソフトとフェイスブックの大西洋横断海底ケーブルは6400キロまで完成した。今年初めには、グーグルがアジア・オーストラリア間の海底ケーブル「Indigo」の建設に支援すると発表。また、グーグルとFacebookは2016年、ロサンゼルス・香港間に海底ケーブルを建設し、グーグルが支援する太平洋横断ケーブル(日本・オレゴン州間)も開通した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月4日