日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、南種子町の種子島宇宙センターで、2020年の初飛行を目指す次期主力ロケット「H3」のメインエンジン「LE9」を報道陣に公開した。現行の「H2B」などに使われるエンジンより部品点数を2割ほど減らし、コストを削減。一方で燃焼ガスを送り出す量を増やし、推進力は約1.4倍という。共同通信が14日に伝えた。
LE9は全長約3.75メートル、ガスを噴射するノズルスカートの直径が約1.8メートル。重さ2.4トン。JAXAによると、4月下旬から7月中旬にかけて1号機で燃焼実験を計11回行い、起動や停止の際にも不具合はなかった。2号機は耐用性試験を推進する。今後はさらに2基の同類エンジンを製造し、試験を繰り返し改良していく予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月16日