日本の人材が中国に流出する流れが形成されている。中国企業は日本の人材獲得に向け、巨額の資金を費やしている。3日付シンガポール華字紙『聯合早報』が、日本の『週刊SPA!』の「中国が日本人を爆買い」と題した記事を引用し、伝えた。
日本に支社を置くファーウェイの求人募集が注目を集めている。月給40万円で、工学部の大卒者を採用しようというのだ。これは日本の科学技術企業の初任給の倍額に相当する。ファーウェイの例は氷山の一角に過ぎず、さらに気前のいい中国企業もある。ヘッドハンティング業者によると、中国自動車メーカーの比亜迪(BYD)は日本で技術者を集めようとしている。高額の年収のほか、魅力的な住宅補助、専用のドライバーや通訳などを提供するという。
中国企業はハード技術だけではなく、日本企業のソフト文化にも注目している。中国企業は日本企業内でお茶汲みをする、美人職員さえ囲い込もうとしている。日本企業の「お茶汲み文化」は中国人にとって心尽くしのサービスであり、これにより賓客をもてなそうとしている。人材囲い込みは日本の航空業界まで拡大している。客室乗務員や高速列車の女性職員まで、中国企業の爆買いの対象になっている。中国は日本のサービス業の人材を非常に重視しており、まだ日本より遅れていると考えている。日本のデザイナー、美容師、調理師は中国側から重宝されている。日本はサービス業人材囲い込みの中心地になっている。
中日の専門家によると、中日経済発展に逆転が生じており、中国の方が高い賃金を提示できるようになった。これは日本の人材が中国に流出する流れを変えられないことを意味する。この現象は今後10年間でさらに顕著になると予想されている。人口を見ると日本市場は小規模であり、生き残るためには中国と双方にとって有利なモデルを構築する必要がある。人材市場のグローバル化は大勢の赴くところだ。これは日本企業に警鐘を鳴らしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月4日