日本のリニア高速鉄道、東京と大阪をわずか1時間で結ぶ中央新幹線が注目を浴びているが、工事を受注したゼネコンに不正入札の疑いが出てきた。東京地検特捜部は調査を開始し、同社の本社を家宅捜索している。香港・東網が9日、日本メディアの情報を引用し伝えた。
日本5大ゼネコンの一つである大林組は、JR東海から中央新幹線の多くのプロジェクトを受注したが、その際に不正があった疑いがある。警察側は偽計業務妨害容疑で、先週金曜日から土曜日(8-9日)にかけて大林組の本社(東京都港区)を家宅捜索し、幹部の取り調べを進めている。
大林組は事件について、本社が家宅捜索されたことを認めたが、調査中であることを理由に詳細なコメントを避けた。
JR東海は本件に驚き、まったく知らなかったと強調している。業界関係者によると、東日本大震災による復興プロジェクトが急増し、大手ゼネコンを中心とする不正入札が近年、再び横行している。中央新幹線は、2020年の東京五輪後の注目プロジェクトだ。
中央新幹線の構想は1970年代に打ち出され、2011年に準備段階に入り、2014年に国土交通省から工事の許可が下りた。同鉄道は東京―名古屋間の移動時間を、東海道新幹線の1時間半から40分に短縮し、東京―大坂間を2時間半から1時間7分に短縮する。
総工費は9兆円。うち東京―名古屋区間は2027年に開通を予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月11日