南京大虐殺を否定する日本の右翼、その5つの嘘

南京大虐殺を否定する日本の右翼、その5つの嘘。

タグ:南京大虐殺

発信時間:2017-12-13 14:30:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 今年は南京大虐殺80周年だ。80年前のあの寒い冬、中国侵略日本軍は南京を攻略すると、放火・殺人・強姦など悪事の限りを尽くし、中国の軍人・非戦闘員30万人を殺害した。筆舌に尽くしがたいほどの凄惨さで、世界に衝撃を与えた。

 

 歴史は日本軍国主義によるこの暴行を恥辱の柱に打ち付けている。しかし日本国内では、南京大虐殺を否定しようと試みる勢力が常に存在する。特に近年、日本の政界と社会の右傾化が強まり、南京大虐殺を否定する言行が勢いに乗り、手段も多様化している。

 

 日本当局だけではなく、日本社会も南京大虐殺という歴史の真相をタブー視している。右翼学者及び政治家はもっともらしい「論拠」を言いふらし、その謬論を支えようとしている。一部のいわゆるオピニオンリーダー及び右翼メディアがこれを助長し、そもそも侵略の歴史をあまり理解していない多くの日本人を信じ込ませている。

 

 ところが日本にも、南京大虐殺という歴史の真相の調査・研究に長期的に従事している正義の人がおり、右翼勢力の南京大虐殺を否定する嘘と断固闘争している。新華社の記者はこのほど、代表的な南京大虐殺問題専門家及び歴史学者らを取材した。彼らは反論の余地なき事実と論証により、右翼勢力が捏造し流布しようとする主な5つの嘘を論破した。

 

 嘘その一:南京大虐殺は戦勝国が日本に報復するため「東京裁判」(極東国際軍事裁判)で捏造したものであり、裁判に加わったインド人判事は被告の無罪を主張した。

 

 日本軍中国侵略戦争歴史学者の森正孝氏:東京裁判では南京大虐殺の生存者11人が出廷しており、さらに米国人牧師のマギー、医師のウィルソン、金陵大学教授のベイツなど、「難民区」(国際安全区)の「第三者」も証言している。これらの証言の他に、多くの証人が宣誓した上で証言している。また難民区の資料、裁判所の検死報告、慈善団体の埋葬の記録、ユダヤ教指導者の書状など、証拠は十分だ。

 

 一橋大学歴史学教授の吉田裕氏:インド人判事のパールは被告の無罪を主張したが、これは英仏などの戦勝国に敗戦国を裁く資格が無いと考えたからだ。しかしパールも事実上、日本の占領地における戦争犯罪を認めている。日本の右翼はパールの主張の都合のいい部分だけを抜き出し、意図的に省略している。これは「日本は無罪」であることを証明しようとしているからだ。

 

 東京裁判中国人検察官・向哲濬の子、上海交通大学東京裁判研究センター名誉主任の向隆万氏は「東京裁判は人証と物証を強調しており、被告人にも十分な権利が与えられた。検察側と弁護側は、国際化されていた。裁判において、南京大虐殺に関する人証と物証は数多くあり、うち外国人の証言が特に説得力を持っていた」と指摘した。

 

 嘘その二:南京大虐殺は当時知る人がいなく、中国国内と世界のメディアも当時何の反応も示さず、後になって作り出されたものだ。

 

 森正孝氏:当時南京にいた外国人記者は日本軍の暴行を目撃すると、直ちに記事にした。虐殺開始から数日で、NYタイムズやシカゴ・デイリー・ニュースなどのメディアが関連記事を掲載した。1983年1月、世界の人々は南京大虐殺の存在を知っていた。中国人もこの状況を知っていた。1938年2月、中国の国際連盟代表の顧維鈞は国際連盟の演説で、南京大虐殺に言及し、全世界に注目を呼びかけた。これは中国側が早くから具体的な状況を把握していたということだ。日本側も東京裁判後に初めて南京大虐殺を知ったわけではない。現在調べられる多くの資料によると、当時の外務省は各種ルートを通じ、日本軍の南京における暴行を知っていた。そのため当時は中国側も日本側も全世界も、南京大虐殺のことを知っていた。

 

 南京大虐殺史・国際平和研究院の学者である胡卓然氏が最近発見した史料によると、当時のノックス米海軍長官はこの大虐殺について、1943年に国際反ファシズム陣営に共通する憤慨を表し、さらにナチスのユダヤ人へのホロコーストと同列に論じた。これは南京大虐殺が発生後、国内外で公認される日本軍の重大な暴行となったことを証明している。

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