2018 ISU四大陸フィギュアスケート選手権が22日から27日にかけて台湾地区台北市で開催される。これは平昌冬季五輪前に行われる最後のフィギュアスケート国際大会となる。中国は韓聡や隋文静、金博洋らそうそうたるメンバーを派遣するが、ライバルの実力もあなどれない。日本は宇野昌磨や田中刑事、宮原知子といった有名選手を派遣する。選手らは平昌五輪前の、最後のウォーミングアップを完成させる意味で期待している。中国青年報が伝えた。
顔ぶれを見ると、今回は男子シングルの競争が最も激しくなりそうだ。中国は金博洋と■涵(■は門がまえに三)、張鶴を、日本は宇野昌磨と田中刑事、無良崇人を派遣する。ソチ五輪金メダリストの羽生結弦は現在調整中で、今回は出場を見送るが、アジア冬季競技大会で金博洋を打ち負かした宇野昌磨の実力もあなどれない。金博洋は今シーズンは怪我と病気の影響で振るわず、今回の四大陸選手権は冬季五輪前で最後の実戦のチャンスとなる。またソチ五輪銅メダリストのデニス・テン(カザフスタン)、ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)も出場し、共に上位を狙って争う。
女子シングルも見どころ満載だ。日本は宮原知子と坂本花織、三原舞依の主力3選手を派遣。韓国の有名選手である崔多彬、カザフスタンのトゥルシンバエワ、中国の李香凝と趙子荃も出場する。現在のリストを見ると、日本の3選手が実力を発揮できれば、金メダルの争いは日本の若い選手たちの間で展開されることになるとみられている。
ペアでは、中国の隋文静と韓聡、彭程と金楊の2組が出場する。隋文静と韓聡のペアは平昌冬季五輪の優勝候補で、今シーズン優秀な成績を収めている。ISUグランプリ決勝戦ではドイツのサフシェンコとマッソーに破れ、銀メダルに終わったが、四大陸選手権の出場者リストを見ると強力なライバルはなく、金メダル争いで有利になりそうだ。隋文静と韓聡のペアの今回の出場について、一つはコンディション調整であり、もう一つの理由は、シーズン始めに国際B級大会の欠席で貯まったポイントが不足しているため、冬季五輪ショートプログラムの最後の一組になれなかったミスを補うためだとしている。アイスダンスでは、中国の王詩▼(▼は王に月)と柳●宇(●は金が3つ)、宋林書と孫茁鳴のペアが戦いを繰り広げる。
四大陸選手権と冬季五輪が重なると、多くの国と地域の選手が五輪に備え出場を辞退することが多かった。しかし今年は中日両国とも精鋭を送り込んでいる。彼らがウォーミングアップの効果を発揮し、最良の競技コンディションを整え、平昌冬季五輪の前哨戦に専念することを願う。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月22日