在日米軍普天間飛行場所属のAH-1Z「ヴァイパー」武装ヘリコプターが23日夜8時、沖縄県那覇市の北西60キロ地点に緊急着陸した。同型機が事故を起こしたのはこれが初めてではなく、日本で在日米軍の同型機の飛行を停止すべきとの声が上がっている。
小野寺五典防衛大臣は24日、米軍のAH-1Z武装ヘリが沖縄県に緊急着陸し、今月だけで同様の出来事が3回あったことについて、米国側に同型機を徹底的に点検し、飛行を停止するよう求めた。小野寺大臣は22日、2017年の在日米軍で航空機・ヘリコプター事故などの問題が25件発生し、16年の11件の2倍以上だと述べている。
菅義偉内閣官房長官は24日の記者会見で、「米国側に安全問題に最大限配慮するよう強く求める」とした。
外務省の公式サイトによると、河野太郎外務大臣は24日、米国の在日大使に電話をかけ、23日晩に米軍のAH-1Zが緊急着陸したことなどを含む米軍機の事故の頻発に遺憾を示し、根本的措置をとり再発防止に努めるよう強く求めた。これに対し、米大使は「ペンタゴンに連絡し、再発防止策を講じる」と応じた。
翁長雄志沖縄県知事は、原因の徹底調査と再発防止を求めるため、外務省に出向き、堀井巌外務大臣政務官に請願した。
沖縄県民の在日米軍に対する不満は高まっている。『沖縄タイムズ』は24日、 米軍機の頻繁な事故は沖縄県民の生活を脅かしており、人的被害が出る前に日本政府と米軍は措置を講じるべきだと論じた。『琉球新報』によると、宜野湾市議会は23日に臨時会合を開き、抗議決議と意見書を全員一致で可決承認した。抗議決議は米海兵隊第3遠征軍司令、米国の駐日大使に提出され、意見書は日本の首相、防衛相、沖縄防衛局長に提出される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月25日