日本企業の無印良品が中国で配布したカタログの地図で、国境線を間違って引き、釣魚島などの重要な島嶼が漏れていたことで、中国国家測量地理情報局から回収・廃棄処分を命じられた。日本政府は31日、中国の措置を「受け入れられない」と表明した。無印良品を運営する良品計画(東京)は1日午後、環球時報の記者に電話をかけ、日本政府には介入を求めるいかなる意向も示さなかったと話した。日本政府の姿勢をどうとらえるかという質問に対してはノーコメントとし、中国側から指摘のあった問題を誠実に受け止め、今後は法律と規定をしっかり遵守すると述べた。
無印良品が重慶支店で配布した「2017年秋冬家具カタログ」の地図は、国境線を引き間違え、釣魚島、赤尾嶼、南中国海の諸島など重要な島が漏れていた。海南島の色は大陸と異なり、台湾島の記載にも間違いがあった。中国国家測量地理情報局が、本件について処理を行った。良品計画は1日、環球時報に対して、当初はこの地図に問題があることを知らなかったが、重慶市の全面的な「問題地図」取り締まりキャンペーンで発覚したと話した。企業側は直ちに中国側の要求に応じ、問題地図を廃棄処分したという。
無印良品(上海)商業有限公司は1日午前、環球時報の取材に応じた際に、「関連部門(重慶市計画局監察法執行総隊)の要求に基づき問題地図を処分し、かつ関連人員の指導を行い、各種法律・規定に真剣に目を通し学習した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月2日