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日本は昨年フィリピンに、練習機TC-90を5機寄贈した。Philippine Daily Inquirerの記事によると、フィリピン海軍は31日にうち1機の初飛行を行い、黄岩島の上空を飛んだ。
フィリピン軍北ルソン島司令部の発表によると、フィリピン海軍はTC-90を使い、現地時間午前9時以降、黄岩島周辺の海面から約240メートルの高度を飛行した。
フィリピンメディアによると、フィリピン海軍はフィリピンの漁船4隻、中国の船舶4隻、中国の巡視船4隻を確認した。
AP通信によると、今回の飛行は中国から「警告」を受けなかった。北ルソン島司令部は「フィリピンのパイロットは中国の巡視船からの挑発(警告)を聞かなかった。今回はTC-90を黄岩島の監視に当たらせるため周辺海域に配備した。TC-90が司令部からの軍事任務を遂行するのはこれが初めてだ」と発表した。
現地紙によると、北ルソン軍区報道官は「ナンバー390のTC-90が黄岩島沖を約1時間巡行した」と述べた。フィリピン軍関係者は「別の1機も初飛行の準備をしている」と話した。
フィリピン政府と日本は2016年2月に「防衛装備品・技術移転協定」に署名し、TC-90の貸与について交渉を開始した。日本政府は半分有償・半分無償でTC-90を5機貸与し、フィリピンの海上巡行能力を強化することで合意していた。うち2機は2017年3月に届き、11月に就役した。残りの3機は今年第1四半期の交付を予定している。両国は昨年11月のASEAN首脳会議と関連会議で、5機のTC-90を貸与から寄贈に変えることを決定した。
TC-90は海上自衛隊現役機種で、飛行距離は2150キロに達する。対地・対空偵察レーダーを搭載することで、南中国海のより広い範囲を監視できる。しかしフィリピンはこの2機にレーダーが搭載されているかを明らかにしていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月2日