日本の航空自衛隊最新の電子偵察機が公開された。最新の写真を見ると、このC-2輸送機をベースに改造された試験用型式は、地上滑走試験を行っている。米ディフェンス・ニュースが8日、伝えた。
写真は6日、航空自衛隊岐阜基地で撮影されたものだ。この新型C-2電子偵察機の試験用型式は、より大型かつ長めのレドームを持ち、機体両側、主翼末端、垂直尾翼頂部に大型カウリングが取り付けられている。これらの改造は電子偵察機の典型的な特徴だ。日本がこれまで改造していたEP-3J電子偵察機、EC-1電子戦機、YS-11EB情報収集機にも類似する特徴がある。岐阜基地は航空自衛隊飛行開発実験団が駐留する基地で、航空自衛隊向けに新型戦闘機プラットフォーム・システムの試験を行っている。
これまでの報道によると、日本は現役のYS-11EBプロペラ電子偵察機の後継機として、新型電子通信情報プラットフォームの開発を目指している。日本は2004年にC-2輸送機を電子偵察プラットフォームにする研究を開始した。先ほど開かれたシンガポール航空ショーにおいて、C-2の製造メーカーである川崎重工の職員も、同社が数年前に日本政府と契約を結び、情報収集用の軍機を開発・製造することになったと認めた。
防衛省調達部門が発表した文書によると、新型C-2電子偵察機は高度に自動化されたシステムを利用し、敵の陸海空の情報とデータを収集・処理・伝送する。かつ機首、機体両側、主翼末端、垂直尾翼頂部のカウリング内にアンテナを設置することで、遠距離からの広周波数帯信号を捕捉・遮断し、敵機の方向や位置を調べる能力を持つ。
日本の現役・主力電子偵察機はYS-11電子偵察機6機で、うち2機のYS-11EAは電子作戦に、4機のYS-11EBは他国軍の水上艦・潜水艦のレーダー、電子信号、通信の情報収集に用いられている。これらの偵察機はすでに30年以上も就役しており、老朽化が進み退役の時期が迫っている。海上自衛隊には多くのP-3C対潜哨戒機が配備されているが、うち多くがEP-3電子偵察機で、東中国海方面の偵察任務を頻繁に遂行している。中露海軍が2014年に日本海付近で軍事演習を行った際に、日本のEP-3J偵察機が両国海軍の電子情報とレーダー信号を偵察したことがある。
C-2輸送機の最大離陸重量は140トンで、価格は1機1億7000万ドル以上。電子偵察設備を取り付けると価格は倍増する可能性がある。これはC-2電子偵察機が日本の航空史上最大かつ最高額の電子戦機になることを意味する。C-2の機体と最大離陸重量がいずれもYS-11EBの数倍あり、より多くの新型電子偵察設備を搭載できるため、C-2電子偵察機は自衛隊の情報収集能力と電子戦能力を大幅に高める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月9日