中国ハイレベル人材ビザを取得した最初の日本人である中森菜実さんは7日、神奈川県川崎市で「これほど順調にハイレベル人材ビザを取得できるとは思っていなかった」と話した。彼女は2月下旬に上海の研究所に行くことになっている。
2017年にフランスのラロシェル大学から材料科学博士学位を授与された中森菜実さんは新華社の取材に応じ、興奮をあらわにした。彼女は、「最初に中国ハイレベル人材ビザを取得した日本人と知り、興奮している。もっと仕事を頑張り、いち早く研究成果を出さなければいけないと思った」と話した。
中国の在外公館は今年1月1日に海外人材の中国訪問ビザの手続きを簡略化し、有効期間を10年、滞在期間を180日に延長しただけでなく、審査期間を短縮し、「費用ゼロ」での手続きを開始した。この措置は中国の建設に多くの海外人材を引きつけると同時に、中森さんのような海外の優秀な人材に中国での発展、才能を発揮するチャンスを与えることもできる。
中森さんは圧電材料、強誘電体材料の先端技術を研究している。将来の選択に迷っている時、中森さんのもとに中国科学院上海ケイ酸塩研究所の教員から「研究所の材料科学研究チームのプロジェクト研究に参加してもらいたい」という内容の招待状が届いた。
一流の研究所、自由な研究環境、専門的、待遇の良さなどの面を考慮し、中森さんは迷うことなく上海で夢を追うことを決意した。
上海の受け入れ機関の支援により、中森さんは外国人専門家主管部門が発行する外国ハイレベル人材確認書を順調に取得することができた。1月30日、彼女は全ての申請資料を持って中国大使館に行き、午前11時半に申請し、午後4時過ぎにビザを受け取った。中国大使館の効率の良さに中森さんは驚き、WeChatのモーメンツで記念すべきビザの写真を公開し、英語で「取得できた!絶対に行く」と書き込んだ。
中森さんは現在、中国で仕事と生活をするために中国語を一生懸命勉強している。彼女のノートには中国語の日常会話のフレーズとピンイン、日本語の意味が書かれている。
中森さんは春節後に上海に出発する。中国を訪れるのは初めてだが、彼女は上海での仕事と生活を楽しみにしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月9日