日本の陸上自衛隊の武装ヘリが5日、佐賀県神埼市の家屋に墜落した。家にいた小学5年生の女児(11)が逃げる際に軽症を負った。乗組員2人はその後、死亡が確認された。安倍晋三首相は6日の国会で、本件について謝罪した。
小野寺五典防衛相によると、このボーイング製AH-64ヘリは陸上自衛隊目達原駐屯地所属で、定期整備後の試験飛行で墜落した。
防衛省と陸上自衛隊の関係者によると、同機は5日午後4時35分に飛行許可を得て、4時36分に離陸した。4時38分に地上の管制と通話した際には、異常を報告していなかった。ヘリは5分後に墜落した。
関係者によると、管制は墜落前に異常に気づき、ヘリにコールしたが返事がなかったという。
小野寺防衛相によると、ヘリは試験飛行前に「メインヘッドローター」と呼ばれる4枚の羽と回転部分をつなぐ部品を交換し、さらに50時間の定期整備を終えたばかりだった。小野寺防衛相によると、ヘリは飛行時間が1750時間を超過すると、同部品を交換しなければならない。交換と墜落の関係については、調査中としている。
日本メディアは複数の情報筋の話として、ヘリが墜落する前にローターが空中分解し、機体はほぼ真っ逆さまに墜落したと伝えた。多くの目撃者がこの墜落を目にしている。
国土交通省によると、これは極めて稀な状況であり、民間機の墜落事故でもほとんど例を見ない。自衛隊ならなおさらだ。