春節(旧正月、今年は2月16日)に帰省し、家族や親戚、友人と再会すると、結婚のこと、収入のこと、ボーナスのこと、二人目の子供を産むか、仕事のことなどが、自然と話題に上る。しかし、一番よくされる質問というと、やはり「結婚はまだ?」だろう。では、どのように臨機応変にその質問に対応すればいいのだろう?「独身大国」日本の男女らはどのように対応しているのだろう?
【上手なかわし方】
日本のネットユーザーは、ネット上で結婚の催促をうまくかわすテクニックを求めるためのスレッドを立ち上げている。
一部のネットユーザーは、「親と一緒にいる時間をできるだけ少なくし、催促される確率を下げること」とアドバイスしている。例えば、両親に旅行をプレゼントしたり、親の生活パターンを完全に把握したうえで友達と約束して、うまくすれ違うようにしたりなどだ。しかし、そのような方法は、「親とコミュニケーションを取らない」というレッテルを貼られ、不満を買うというリスクも伴う。
別のネットユーザーは、「同情を買って、結婚を催促する口を封じる」という方法を提案している。例えば、親戚や友人に、「失恋からまだ立ち直ていない」と話すのだ。しかし、このような方法を使う時は、傷が深いことをしっかりとアピールしなければ、逆に、「傷を癒すために新しい恋人を紹介してあげる」という展開になりかねない。
東京の街中で取材してみると、三重県から来たという独身女性・增田さんが「親は私の気持ちを尊重してくれているが、周りの恋人がいる友達や既婚者から、いろいろ言われることがある。早く恋人を作って結婚するようにと言われたら、直接、『結婚はしたくない』と説明する」と話した。
東京に住む独身男性・鈴木さんは取材に対して、「結婚を催促されたら、周りに結婚してすぐに離婚した人の例や、知り合いの夫婦は子供ができてから関係がぎくしゃくするようになり、結局離婚したなど、結婚して失敗したケースに言及する」と話した。
【独身大国】
日本の総務省の統計によると、2015年、日本の30-34歳の男性の約2人に1人が未婚、女性の約3人に1人が未婚だった。また、各年齢層の男女の未婚率も上昇傾向にある。
日本国立社会保障・人口問題研究所が17年4月に発表した統計によると、50歳まで一度も結婚をしたことのない人の割合を示す「生涯未婚率」は15年に男性23.37%、女性14.06%だった。
日本内閣府のサポートの下実施された研究では、日本の未婚率が上昇している主な原因は、若者が「経済的に余裕がない」、「異性と知り合う機会がない」と感じていたり、「恋愛に対する意欲が低下している」ためであることが分かった。
神奈川県に住む既婚男性は取材に対して、「今の日本の若い男性は受け身で、恋愛において積極性に欠ける。一方、若い女性は、男性に対して一定の年収があることを条件にしていて、普通の若い男性はその条件を満たすことはできない」と分析した。
鈴木さんは、「結婚はしたいけど、自分に合う異性にまだ出会うことができていない。でも、両親や他の人の関心や好意を尊重すればよく、そのような人たちの見方をあまり気にしすぎる必要はないことも分かっている。両親の人生ではないのだから、どうすれば幸せになれるのかを真面目に考えることが一番大事」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月26日