JR西日本は、列車製造メーカーの川崎重工が製造した台車の鋼材の厚さが基準よりも薄かったことから、亀裂が生じたという調査結果を発表した。
JR西日本の東海道山陽新幹線「のぞみ34号」が昨年12月、博多を出発し東京に向かった。乗務員は13号車付近で異臭と床の異音に気づいた。調査後、13号車の歯車箱付近で油漏れがあり、台車に長さ14センチの亀裂が生じていた。
JR西日本は28日の記者会見で、川崎重工が生産中に台車の鋼材を薄くする不適切な操作を行ったため、実際の厚さが基準よりも薄くなり、鋼材の強度に問題が生じたと発表した。
JR西日本の平野賀久副社長は「川崎重工は鋼材の強度を落とす可能性のある操作をすべきではなかった」と話した。調査により、JR西日本が購入した製品のうち、100台に同様の問題が存在することが明らかになった。今後取替を予定している。
JR東日本も同日、川崎重工製の台車のうち46台の鋼材の厚さが基準に達していなかったため、昨年12月末までに取替を完了したと発表した。
川崎重工は当日の記者会見で、一部製品が基準を満たしていなかったことを認め、関連鉄道会社の製品取替に積極的に協力すると表明し、謝罪した。
日本メディアは、今回の製品不合格事件は、川崎重工の海外事業に重大な影響を及ぼす可能性があると分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月1日