日本メディアによると、福島県は原発事故後に県内すべての児童約38万人を対象に甲状腺検査を実施した。これまでに159人ががん、34人ががんの疑いがあると診断された。うち、甲状腺がんと診断され手術を受けた福島県内の患者84人のうち、約1割にあたる8人が再発し、再び手術を受けた。
甲状腺がん患者を支援するNPO法人3・11甲状腺がん子ども基金(東京)の調査によると、東京電力福島第一原子力発電所事故後に甲状腺がんと診断され手術を受けた福島県内の患者84人のうち、約1割にあたる8人が再発し、再び手術を受けた。 8人は事故発生時は8~15歳だった。専門家は、「小児甲状腺がんの詳細がまだわからない。検査を継続する必要がある」と話している。
福島県は原発事故後に県内すべての児童約38万人を対象に甲状腺検査を実施した。これまでに159人ががん、34人ががんの疑いがあると診断されたが、再発に関するデータは公表されていない。
今年1月末までに、同基金はカルテと自主申請をもとに、福島県の甲状腺がん患者111人に医療費を配布。福島県内の患者84人のうち8人が再発し、転移手術を受けた。最初の手術からの期間は1年から1年4カ月。
日本甲状腺外科学会の吉田明前理事長は、「成人の甲状腺がん患者のうち、10年内にリンパ節などに再発する人は1割前後であるため、この数字はやや大きい」と話す。
甲状腺から分泌され新陳代謝と発育を促進するホルモンは喉にある組織である。放射性ヨウ素が蓄積されてがんになり、1986年に旧ソ連で発生したチェルノブイリ原発事故の数年後、周辺で小児甲状腺がん患者が増加した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月4日