イギリスメディアはこのほど、近い将来、豚の臓器を人間に移植して命を救うことが可能になるかもしれないと伝えた。 イギリスの『デイリー・メール』ウェブ版によると、日本の科学者チームが、人間に臓器を移植できる遺伝子改変ブタの作成に成功したと発表した。
日本の『読売新聞』によると、明治大学と京都府立大学の研究者が所属する同チームは、2019年初めにこれらのブタを民間企業に提供したいと考えている。
ブタは人間の病気の治療・予防のための理想的な研究対象であることがわかっている。チーム責任者で明治大学教授の長嶋比呂志氏は、遺伝子改変ブタを使った人類の遺伝病の研究に長年取り組んできた。教授は、人体に移植可能なブタの臓器の作成に成功した。
あるガイドラインは、ブタは清潔かつ保護された環境の中で飼育する必要があり、40種のウイルスを検束し、感染予防と患者の安全を保障する必要があると要求している。
長嶋教授は、「近い将来、病人は待つ必要がなくなる」と話す。
臓器分配ネットワークによると、米国で1日平均20人が臓器移植を待っている最中に死亡する。
臓器移植用の動物を作成するほか、長嶋教授はブタの体を使って糖尿病、筋萎縮性側索硬化症、遺伝性代謝異常、筋ジストロフィーなどの遺伝病の研究も行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月12日