北京への「上京」というと、これまでは大変でいろんな問題に巻き込まれる様子が描かれる内容が多かったものの、「北京女子図鑑」では、新時代の女性の感情や姿勢がリアルに描かれることが期待されている。また、「どんな女性が北京で明るい希望を抱いているのか」、「些細なことにおいて、いかに経験を活かし、知恵を増やすか」、「北京で働く手引き」、「北京と実家、どちらが自分にぴったりか」など、現実的な問題がテーマになっており、これから「上京」する女性にとって参考となるだろう。
「東京女子図鑑」における、欲望、悩み、矛盾などは北京、上海、広州などの大都会に住む女性も感じていることで、ローカライズされると、一層中国の現状に沿った内容となり、見る人の心を打つだろう。急激に変化する今の時代、女性は往々にして男性よりも、「自分の価値」という問題をめぐって困惑し、悩むものだ。さらに、比較的安定している日本の社会と比べると、中国はここ30年で非常に大きな変化を経験した。北京、上海、広州などに行くのか、それともそれらの大都市は避けるのか、結婚するのかしないのか、子供は2人生むのか、それとも一人も生まないのか……。都市に住む女性の生き方は永遠のテーマであり、ドラマでも必ず共感するところがあるだろう。
中国では近年、非常に純粋でさわやかであったり、才色兼備の「パーフェクト」な女性ヒロインが登場するドラマが主流で、多くのドラマがありきたりな内容となってしまっている。実際には、あまりに完璧なヒロインよりも、多くの人は、女性のリアルな奮闘を描いた物語を通して、その生き生きとした欲望と成長を見たいと願っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月12日