「五星奨遊学団」のメンバーが中国人民抗日戦争記念館前で記念撮影をした。
北京郊外の盧溝橋は10日、中国を訪れた日本の大学生を迎え入れた。日本の北九州市立大学外国語学部中国学科の1年生の学生たちで、「五星奨遊学団」のメンバーでもある。20日あまりの訪問期間中、北京、天津、長春、杭州、上海など各都市を訪れ、新しい時代の中国を知り、感じる機会になるという。北京は3ヶ所目の滞在先だ。人民網が伝えた。
盧溝橋は中国の全面的抗日戦争の起点だが、日本の学生は知らない人が多い。同団の学生たちが盧溝橋でさまざまな姿の獅子の石像を見ていると、同団を組織した教員で中国語教育推進会の葉言材幹事長が学生たちに宿題を出した。「日本に帰ったら、1937年に日本軍が盧溝橋に駐屯していたのはなぜかを調べること。盧溝橋まで来たのだから、みなさんが盧溝橋と抗日戦争の歴史を主体的に理解することを願う」。
盧溝橋を過ぎると宛平城がある。学生たちは宛平城の昔話を聞きながら、町並みの北京庶民の風俗を眺めているうちに、いつのまにか中国人民抗日戦争記念館の前に来ていた。記念館について簡単な説明を聞いた学生たちから「中に入ろう」という声が次々に上がり、入館することになった。学生たちは中に入ると白黒写真の一枚一枚、説明の言葉の一言一言に見入り、1937年から1945年にかけての痛ましく暗黒だった戦争の記憶に静かに耳を傾けていた。学生の感想をみると、「こういう写真は日本ではなかなか見ることができない」、「心が重くなった」、「命と平和を大切にしなければ」、「日本に帰ったら当時の歴史をしっかり勉強し直したい」などがあった。
同団は北京滞在中に故宮博物院や万里の長城などの名所旧跡を見学し、老人ホームや学校などを表敬訪問し、現地のグルメを楽しみ、京劇を鑑賞し、歴史、現代、名所、人、文化を通じて北京の伝統と発展をより一層身近に感じることになる。(編集KS)