桜の花見は中国人観光客が3−4月に訪日する最も重要な理由だ。日本政府観光局は、日本気象協会の予報として、今年の桜の開花期が全国的に例年より3日早いと発表した。桜前線は今月17日の高地県宿毛から上昇し、19日に高地、20日、鹿児島、熊本、宮崎で開花する見通しだ。3月末には九州から関東地方まで開花期に入る。4月上旬には北陸、長野県、東北南部で開花し、中旬以降には東北北部も開花期に入る。
旅行業の北京衆信国際旅行社の責任者は「日本は現在、花見旅行のトップの目的地になっている。当社の4月10日までに出発する本州花見旅行商品は早々に売り切れている。花見を計画しているならば、4−5月の北海道旅行を検討すべきだ」と話した。旅行サイト・驢媽媽のデータによると、同サイトの日本花見旅行予約は、量が拡大し価格が上昇しており、訪日客数は前年同期比で6割弱増えている。東京、京都、大阪、福岡、名古屋が最も人気の高い花見旅行目的地だ。予約されているツアーのうち、6日往復団体ツアーが好評だ。価格を見ると、今年は航空券などの費用がやや上がるため、日本花見旅行は昨年より6%ほど高めとなっている。また記者の調べによると、日本花見旅行の常態化に伴い、一部の観光客はよりディープな花見を選択している。旅行会社・HHtravelは、花見を検討中の観光客に向け、「本物の桃花源」と呼ばれるMIHO MUSEUM、さくら名所100選に選ばれている仁和寺、平野神社の「吉野桜」、九州の御船山楽園、箱根宮城野の夜桜などの商品を薦めており、観光客の個性的な花見体験を実現しようとしている。
旅行サイト・携程旅遊の専門家は、今年の開花シーズンである3月下旬から4月下旬まで、訪日中国人客数が60万人にのぼり、消費額が80億元に達すると見込んでいる。一部の人気スポットでは、外国人客の3割が中国人になる。日本政府観光局が発表したデータによると、昨年は前年比15.4%増の延べ735万人の中国本土客が日本を訪れ、平均消費額が1万3400元に達した。うち開花シーズンの3、4月は、いずれも1カ月で延べ50万人を超えていた。
日本の他に、欧州や北米も海外花見旅行の人気目的地となっており、夏の花見旅行も好評販売中だ。携程旅遊の海外旅行データによると、オランダのキューケンホフのチューリップ、仏プロヴァンス地方・ヴァロンソル高原のラベンダー祭り、米ワシントンの花見ツアー、カナダ・バンクーバーの桜祭り、英ビュードリーのポピー畑、独ボンの桜街、英コッツウォルズのラベンダー畑が、中国人客の間で人気の7大欧米花見路線となっており、いずれも予約が増えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月16日