米日の艦隊が南中国海で対潜訓練 中国の原潜をけん制か

米日の艦隊が南中国海で対潜訓練 中国の原潜をけん制か。米海軍の原子力空母カール・ヴィンソンによる空母打撃群と、海上自衛隊のヘリ空母いせが南中国海で、大規模な対潜・防空演習を行った…

タグ:空母打撃群 自衛隊 駆逐艦

発信時間:2018-03-17 10:20:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 14日付香港紙『亜洲時報』は「米海軍の原子力空母カール・ヴィンソンによる空母打撃群と、海上自衛隊のヘリ空母いせが南中国海で、大規模な対潜・防空演習を行った。これは同海域で島礁の埋立と軍事力の配備に取り組んでいる中国をけん制するためだ」と伝えた。

 

 米紙『星条旗新聞』は「カール・ヴィンソン、イージス艦ウェイン・E・マイヤー、いせが11日より合同演習を開始し、長期的な同盟国間の海上共同作戦能力の強化を図った。米日の艦艇による大規模な対潜演習は今月に入りすでに2回目であり、今回は南中国海が舞台になった」と強調した。米日の複数の駆逐艦が今月、グアム島沖で大規模な演習を行っていた。これには対潜、水上戦、実弾射撃などの内容が含まれた。第7艦隊に配備されている空母レーガンが修理中のため、米国は本土のサンディエゴ海軍基地から遠路はるばる第3艦隊のカール・ヴィンソンを西太平洋に派遣し、同盟国に「米国の存在」をアピールした。

 

 情報によると、カール・ヴィンソンによる空母打撃群は、駆逐艦と艦載機により整った多層的対潜ネットワークを構築する。日本のいせも対潜を主な使命としており、複数の大型対潜ヘリを艦載し、水中探査・攻撃任務を実行できる。米サイト「ザ・ディプロマット」は「南中国海の広々とした深海は、潜水艦が身を隠すにふさわしい。中国の原潜は主に南中国海を通じ列島線の封鎖を突破し、太平洋とインド洋に入り巡航している。そのため米日の南中国海における合同対潜行動の意図は明らかだ」と報じた。

 

 海上自衛隊は今回「特定の国を念頭に置くものではない」としているが、メディアは中国に矛先が向けられていると見ている。『亜洲時報』は「カール・ヴィンソンは先ほどベトナムの歴史的な訪問を終えたばかりだが、今度は高圧的に日本と南中国海で対潜演習を行った。これは中国に向けられた警告だ」と報じた。『星条旗新聞』は「中国は近年、南中国海で人工島の建設を推進しており、かつこれらの島礁に各種軍事装備品を配備し、周辺諸国に不安を抱かせている」と伝えた。アナリストは「南中国海は太平洋とインド洋を結ぶ重要な海上交通ルートで、米日は中国が人工島を利用しこのシーレーンを支配することを懸念している」と話した。共同通信は「日米の南中国海における訓練は、昨年6月ぶりだ。これは人工島を建設し、軍事基地化を推進する中国のけん制を目的としている」と報じた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月16日  

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