日本版「海軍陸戦隊」で、陸上自衛隊が管轄する水陸機動団が27日に新編された。隊員は約2100人。また、陸上自衛隊は統一司令部「陸上総隊」も新設し、5つの方面の部隊を統率し、海自・空自および米軍との協調を担当する。
長年かかってようやく創設
2013年12月、安倍政府は『防衛計画の大綱』と『中期防衛力整備計画』で、島奪回任務を担当する水陸機動団を新編することを提起した。水陸機動団は発足当初から注目を集めている。日本版「海軍陸戦隊」である水陸機動団は、日本がより広範囲で制空・制海権を奪還するうえで重要な一歩とみられている。
長年の準備期間を経て、日本版「海軍陸戦隊」が27日に正式に新編された。水陸機動団は約2100人規模で、2つの連隊からなる。
司令部は九州の長崎県佐世保市にある陸上自衛隊相浦駐屯地に設置し、一部の兵力と関連施設を相浦駐屯地南東に置く。2つの間には海上自衛隊佐世保基地と米軍佐世保基地がある。
戦車はまだ完備せず
人員の構成については、水陸機動団は2002年に新編された陸上自衛隊「西部方面普通科連隊」を基礎に、本部、水陸機動連隊、水陸両用戦車部隊、特科部隊、偵察部隊、施設部隊、通信部隊、後方支援部隊、教育部隊からなる水陸両用総合作戦部隊で形成される。
同部隊は30台の輸入AAV7水陸両用戦車を配備する予定。同戦車は改造なしで日本の道路を走行する。
しかし、AAV7水陸両用戦車を製造するブリティッシュ・エアロスペースの米請負会社で火災が発生し、部品不足により交付が遅れている。現段階で、水陸機動団はAAV7水陸両用戦車を12台しか保有していない。
そのほか、オスプレイ輸送機の配備も計画しているが、同型機の事故が続いているため、安全面を考慮し、配備時期は決まっていない。最大規模の改編 水陸機動団の新編のほか、統一司令部「陸上総隊」の新設という大きな動きもある。日本メディアは、自衛隊が1954年に発足してから最大規模の改編としている。
「陸上総隊」司令部は東京都と埼玉県の朝霞駐屯地に設置し、規模は約180人になる。設立後、陸上総隊は北部、北東、東部など5つの方面の部隊を統一指揮し、海上自衛隊・航空自衛隊および米軍と協調する。
これは陸上自衛隊の指揮権の「一元化」を意味する。まず、陸上自衛隊の各方面の部隊がそれぞれ海自・空自および米軍と協調をはかる。
また陸上総隊は、神奈川県の在日米軍座間基地に日米共同部を設立する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月26日