次に、中日双方の首脳に需要がある。トランプ大統領の恫喝、世界のリーダーという地位の返上により、中国に大きな空間が生まれている。中国の首脳は先週のボアオ・アジアフォーラムで、中国は「人類運命共同体」の構築を支援すると表明した。これは日本に友好の手を差し伸べていることで、最も良く証明されている。
安倍首相ほど意欲的にトランプ大統領にハグした首脳はいない。しかし関税、金融、TPPなどの数多くの事業において、安倍首相はほぼ毎回、トランプ大統領が打ち出す日本の国益を損ねる政策と措置に為す術を失っている。
最後に、トランプ大統領の嵐はやがて過ぎ去る。中国と日本が韓国を抱き込み、3カ国の経済共同体の構築を始めれば、それは賢明な措置だ。韓国の文在寅大統領も、トランプ大統領から攻撃を受けている。例えばトランプ大統領は2012年に発効した、韓米自由貿易協定の見直しを求めている。
現在のアジアの敵とも味方とも取れない国々は、世界で最も活力あふれる地域のため、共に未来を計画する良き時期を迎えている。皮肉なことに、アジア(諸国)は「トランプショック」により経済力を高め、未来を楽観視するようになるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月18日