日本政府の相次ぐスキャンダルの影響により、安倍晋三首相の支持率が過去最低水準に落ち込んでいる。財務省の福田淳一財務次官(58)は18日、セクハラ疑惑で辞職した。日本メディアは、財務省の度重なるスキャンダルはその信頼を失墜させ、安倍政権に衝撃を及ぼすと伝えた。
麻生太郎財務相は18日、福田氏が辞職したと発表した。森友学園の関連文書書き換え問題のほか、週刊誌に報じられたセクハラの疑惑を払拭できなかったため、福田氏は事実上の更迭になったと分析されている。文書書き換え問題により、財務省の佐川宣寿前国税庁長官(60)も、3月に辞職したばかりだ。
週刊新潮が福田氏の女性記者数人に対するセクハラ発言の疑惑を報じ、録音を公開した。福田氏はこれについて「報道は事実ではない」と否定し、かつ名誉毀損で新潮社を訴える準備があるとコメントした。福田氏はさらに辞職を否定し、「反省してから緊張感を持って職責履行に努めたい」と述べた。
財務省はさらに被害女性に調査協力を求めた。麻生氏も、女性が立ち上がり被害を訴えなければ、セクハラが事実とは認定できないと表明した。与野党は財務省の対応と調査方法に批判を浴びせている。
福田氏は1982年に大蔵省に入り、予算編成を担当する主計局の要職を占めていた。官房長、主計局長を経て、2017年7月に事務次官に就任。同期入省には佐川氏のほか、前国税庁長官の迫田英典氏らの名前がある。
共同通信は、事務方トップの福田氏の辞職は、最強官庁の信頼失墜、安倍政権への衝撃につながると伝えた。安倍首相の支持率は過去最低まで落ち込んでいる。首相が9月に自民党総裁に再選し、日本で任期最長の首相になる可能性が大幅に下がった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月18日