日本ではキャラクター文化が盛んで、時には大型トラックを運転する一見いかついドライバーが、車内に可愛いふわふわした動物のぬいぐるみを置いているといった光景すら見かけることができるほど。そしてテレビでは男性芸人が、「自分はこれこれのキャラクターが好き」と堂々と発言している。調査によれば、日本人の実に90%は好きなキャラクターがあり、80%がキャラクターグッズを持っているとしている。キャラクターは地方のイメージ大使でもあり、都道府県から商店、地方自治体に至るまで、どこでも独自のキャラクターを抱えている。文化関連のイベントから商業イベント、スポーツイベントに至るまで、今やキャラクターは欠かせない存在となっている。そんな日本では一体どれほどの数のキャラクターが存在するのか、数え上げることすら難しい。「環球時報」が伝えた。
▽ふなっしーとくまモン
ここ数年、日本で最も人気のあるキャラクターといえば、2011年に誕生した千葉県船橋市の非公認キャラ「ふなっしー」がまず挙げられるだろう。船橋市はナシの栽培が盛んで、ふなっしーはナシをモチーフにしている。ころころした姿だが、意外にもその動きは敏捷で、そうした大げさな動きが人々の笑いを誘う。ふなっしーは話すこともでき、そのトークも面白いため、テレビのバラエティ番組に引っ張りだこで、芸人の枠に達しているといってもいいほどだ。ふなっしーグッズも実に豊富で、テレビコマーシャルにも複数出演し、携帯ゲームまで開発されている。人気の最大の理由はふなっしーにしかない個性を確立していること、面白くて機転が利くことで、その着ぐるみの中の人物が一体誰なのか、今も謎のままだ。ここ2年ほどはバラエティ番組からは遠ざかっているものの、大型イベントなどでは今なお出演依頼がひきも切らないという。
ふなっしーの最大のライバルといえば、くまモンが挙げられるだろう。非公認キャラのふなっしーと異なり、くまもんは熊本県の公認キャラクターだ。2010年に誕生し、翌11年にはゆるキャラグランプリで王者になった。職業は公務員で、熊本県営業部長と熊本県しあわせ部長の肩書きをもち、知事、副知事に次ぐ要職で、重い責任を担っている。公式サイトとオフィスをもち、勤務地は熊本市中央区の鶴谷百貨店本店東館1階のくまモンスクエアで、毎週火曜日と木曜日の休日以外は、ここで市民と親しく交流し、様々なキャラクターグッズを販売している。