北東アジア情勢、どのような変化が生じたか

北東アジア情勢、どのような変化が生じたか。

タグ:北東アジア情勢

発信時間:2018-05-30 10:38:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国網「智庫中国」は北京市で25日、「中国ラウンドテーブル第3期――北東アジアのチャンスと課題」ラウンドテーブルフォーラムを開催した。清華大学社会科学学院副院長、察哈爾学会高級研究員の趙可金氏が、北東アジアの全局面について詳細に分析した。趙氏は、北東アジアの現在の情勢は、「変」の一文字で表現できると述べた。


 そのうち最大の変化は、中国の実力の急成長による、北東アジアの地政学的政治・経済の大きな変化だ。東アジアを見ると、中国と米国が二元共同ガバナンスの構造を形成した。これから長期に渡り、北東アジア情勢はほぼ中米両国が主導することになる。中米関係は、北東アジア情勢を理解するための鍵である。中米二元構造のもと、日本、韓国、朝鮮はどちらにつくかという問題、すなわち中等の勢力を持つ国の「損失防止」問題に直面している。


 地政学的構造のもと、北東アジアの経済・社会の発展にも質的な大きな変化が生じている。これには主に、次の要素がある。


 (一)北東アジアの都市化が加速し、人口の国を跨ぐ流動が拡大し、東アジア生活共同体を形成しようとしている。北東アジア諸国の人々は共同の生活空間の中で暮らすようになり、各国社会の人々の世論や相互衝突が指導者の方針決定に影響を及ぼし、北東アジア情勢の不確定性を高める。


 (二)新技術革命により、北東アジアが地域革新共同体になろうとしている。地域諸国の発展戦略を細かく分析すれば、中国、日本、韓国が技術革新を加速していることが分かるだろう。中国はEC、AIで急成長している。日本ではワイヤレス電力伝送実験室が完成している。韓国の全体的な革新産業の発展ペースも速い。


 (三)地域に共通する問題が日増しに深刻化し、北東アジアを一つの地域運命共同体に変えようとしている。核問題のほか、地域の急速な経済発展によって多くのエネルギーと資源が必要になっている。他にも緑の減少、生物多様性、水と土壌の流失などの環境問題があり、地域の公共性と共同性を強めている。北東アジアの運命共同体への理解は、その他の地域よりも深い。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月30日

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