モディ氏は最近、中国に対する態度を大きく変えている。これは2014年の就任時に米国との関係発展を重視し、強硬な政策によって「中国の台頭」に対処した態度とは大違いだ。
シンガポールの専門家は「中国の実力は、現実によって示されている。モディ氏は、インドが中国との持続的な対抗に耐えられないことを理解している。トランプ大統領が率いる米国が信頼性を失っている状況下ならばなおさらだ」と話した。
4月末の歴史的な南北首脳会談に世界の注目が集まるなか、中国の指導者はインドのモディ氏を中国に招き、2日間の非公式会談を行った。ほぼ同時期に、日米と開催する年間海軍合同演習に、インドが豪州を招待しないことを決定したと報じられた。
中国とインドの間では昨年「洞朗対峙」事件が生じたが、モディ氏は中国とインドの緊張関係を和らげようと取り組んだ。モディ氏は今週金曜日、中国側に対して「インド太平洋地域は戦略ではなく、クラブでもない」と表明した。
モディ氏はさらに来週再び訪中し、上海協力機構のサミットに出席する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月5日