日本防衛省の高官は1日、秋田県と山口県を訪れ、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の状況について説明し、両県を正式な配備候補地にすることを発表した。
日本政府は2023年度の導入を目指している。防衛省は今年5月、配備候補地を初めて発表した(秋田県秋田市の陸自新屋演習場、山口県萩市の陸自むつみ演習場)。
防衛省の福田達夫政務官は1日に秋田県を訪れ、佐竹敬久知事、穂積志秋田市長と約40分会談した。福田氏は「新屋演習場を最適候補地として、現地調査を早めに始めたい」と述べた。
佐竹氏は同計画に懸念を表し、「新屋演習場は市街地から直線距離にして3キロ未満であり、周辺には住宅地が密集しており、幼稚園や学校もある。配備計画は住民を不安にさせている」と述べた。また防衛省に対して、配備により生じうる影響を評価し、住民に十分説明するよう求めた。
秋田県の市民団体「県平和委員会」のメンバーは今年、佐竹氏に連名の書簡を送り、現地への配備に抗議した。同委員会は、配備されれば現地が攻撃の目標になり、住民の安全が脅かされると主張している。
イージス・アショアは日米共同開発の改良型迎撃ミサイル「SM‐3ブロック2A」を使用する。日本メディアはその配備先から、イージス・アショアが日本全国をほぼカバーすることになると伝えた。
日本政府は昨年12月19日に、米国からイージス・アショアを2基導入し、2023年頃から使用開始することを閣議決定した。
日本政府は朝鮮によるミサイルの脅威への対応と称しているが、イージス・アショアには攻撃性があり、地域の安定に悪影響を及ぼすと分析されている。
イージス・アショアは米軍需産業大手ロッキード・マーティン社が開発する地上配備型迎撃システムで、メンテナンスの利便性が高く全天候型で稼働するため、イージス艦よりも使いやすいとされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月4日