日本が新型装甲車計画を白紙に 防弾性能が要求水準未達

日本が新型装甲車計画を白紙に 防弾性能が要求水準未達。日本自衛隊の離島防衛や海外派遣で活用することを目的として、陸上自衛隊への導入を目指していた新型の装輪装甲車の開発計画が、白紙になったことが2日、複数の防衛省関係者への取材で分かった…

タグ:離島防衛 海外派遣 実弾射撃

発信時間:2018-06-04 14:59:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 

 日本自衛隊の離島防衛や海外派遣で活用することを目的として、陸上自衛隊への導入を目指していた新型の装輪装甲車の開発計画が、白紙になったことが2日、複数の防衛省関係者への取材で分かった。建設機械大手のコマツが開発を担当したが、防弾板の性能が要求水準に達しなかった。鈴木良之防衛装備庁長官が既に小野寺五典防衛相に報告し、了承された。共同通信が2日、伝えた。


 新型装輪装甲車は離島への侵攻などの際に隊員を輸送する装備の一つとして開発計画が進んでいた。白紙化で陸自の防衛力整備にも影響が出るとみられる。防衛省の関係者によると、自衛隊の大型装備品の研究開発が頓挫するのは極めて稀だ。防衛装備庁はその他のメーカーに発注し直すことを検討中だ。


 コマツは昨年1月に試作品(5台)を同庁に交付した。同庁は車体を検査し、位置によって防弾板の性能が異なり、防弾板そのものの厚みが不足しているといった問題を発見した。実弾射撃試験で、何度も貫通することがあったという。


 同庁は昨年12月、試作品に問題があったため、改良と修復を行い完成時期を2018年度から2021年度に延期するようコマツに求めたと発表した。その後計画の研究を行い、白紙が適切という結論を導き出した。


 装輪装甲車は隊員の輸送を主な目的とする装備品で、タイヤで走行する特徴を持つ。2004年からのイラク派遣部隊も、現地で装輪装甲車を使用していた。


 新型装輪装甲車は陸自既存の「96式装輪装甲車」の後継車種で、防衛装備庁の発注で2014年度より研究開発が始まっていた。試作品は8輪装甲車で、定員は11人。全長は約8.4メートル、高さは約2.9メートル、重さは約20トン。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月4日  

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで