日本政府が29日に閣議決定した報告書によると、日本社会の高齢化と単身世帯の増加に伴い、1人で食事を済ます人が占める比率が高まり続けている。「孤食」が注目を集めているが、高齢の単身世帯の増加などに備え、地域の食事会といった活動を推進するよう提案されている。
【注目される孤食】
共同通信によると、日本政府は昨年11−12月に、20歳以上を対象に調査を実施した。1日の食事全てを1人で済ます頻度を聞いたところ、「週4−5日」が4.3%、「ほとんど毎日」は11.0%だった。
合計すると15.3%で、質問を初めて設けた2011年から5ポイント上昇した。
1人で食事をすることに、何か問題があるのだろうか。最新の調査によると、食事を共にする頻度が高いと、主食・主菜・副菜をそろえて取る頻度も高くなる。食のバランスがよくなり、栄養が偏らない。
日本政府は報告書の中で「誰かと食べる頻度が高いほど栄養バランスが良い。高齢の単身世帯の増加などに備え、地域の食事会といった活動を推進すべきだ」とした。
1人で食べる人の全員が単身者とは限らない。報告書は「家族と食事をする重要性に気づいている人も多いが、実行は難しい。彼らや家族は生活に忙しく、食事を共にする時間を捻出できない」とした。
調査では、「孤食」について「都合がいいため気にならない」が27.3%に達した。