次の自民党総裁選について、次期総裁に誰がふさわしいかを問う最新の世論調査で、小泉純一郎元首相の子、小泉進次郎筆頭副幹事長が安倍晋三首相と並びトップとなった。政界のスターである小泉氏の政治的な人気が高まり続け、次期総裁、さらには次期首相に支持する声が広がっている。安倍政権が各種スキャンダルにより苦境に立たされ、党内の勢力バランスが変化するなか、政界の「世代交代」に向けた日本社会の願いが反映された形だ。
共同通信は16、17両日に、9月に実施される自民党総裁選に関する電話世論調査を行った。その結果、小泉氏と安倍氏は26.1%で並び、3位以下の石破茂氏、岸田文雄氏らに大差をつけた。自民党の支持者のうち、安倍氏の総裁続投を願うとした人は4割以上に達したが、無党派層は小泉氏を支持している。また女性の回答者を見ると、小泉氏の人気は安倍氏を上回っている。共同通信が先月実施した世論調査によると、小泉氏は「自民党次期総裁にふさわしいのは誰か」という設問でトップになった。安倍政権の支持率は今月に入りやや持ち直したが、小泉氏がトップをキープした。
今年37歳の小泉氏は、日本の新世代の政治家の代表格とされている。父の政治資産と支持を継承し、近年になり人気が急上昇している。また森友学園などのスキャンダルで安倍政権の基盤が揺らいでおり、国民は安倍一強により行政が捻じ曲げられる状況に不満を持っている。日本テレビが今月4日に実施した世論調査でも、小泉氏が次期首相の候補者に選ばれていた。共同通信は「世論調査は、安倍氏が国民の支持を取り戻そうとしており一定の進展を実現してはいるが、信頼問題を完全に払拭していないことを示した」と伝えた。長期政権運営により、安倍氏は保守的な印象を与えがちだが、小泉氏ら新世代は改革派のイメージを構築している。日本社会には「世代交代」、政界の変革を求める強い声がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月20日