新疆を第二の故郷とし、改革開放以降の発展を見てきた僧侶・小島康誉氏

新疆を第二の故郷とし、改革開放以降の発展を見てきた僧侶・小島康誉氏。日本の浄土宗僧侶である小島康誉氏は、36年前に初めて新疆維吾爾(ウイグル)自治区を訪問し、善良で親切な地元の人々や豊富な文化遺産に魅了されてから、これまですでに150回以上同地を訪問している…

タグ:新疆 改革開放 文化 浄土宗 僧侶

発信時間:2018-06-21 13:52:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


新疆の文化遺産保護に36年間心血注ぐ

改革開放以来、新疆の文化遺産に関する保護事業も新たな段階に入った。36年間、小島氏は新疆の文化財保護のために心血を注いできた。例えば、新疆キジル千仏洞の保護・修復事業、ニヤ遺跡、ダンダンウイリク遺跡の考古調査などに携わってきた。「世界文化遺産」に登録されたキジル石窟の保護に、小島氏は36年携わってきた。

小島氏は88年からニヤ遺跡の実地調査を9度も行い、7年後の95年には、ニヤ遺跡から、「五星出東方利中国」、「王候合昏千秋万歳宜子孫」などの文字が入った錦など、貴重な文化財が発見され、中日の調査員が興奮に包まれた。新疆で「中国」という文字が刻まれた文化財が発見されたことには重大な意義がある。

ニヤ遺跡考古調査終了後、小島氏は2002年から、ダンダンウイリク遺跡の調査を4度行い、関連の研究は今も続いている。同調査で、日本の法隆寺の金堂壁画「鉄線描」の源流の「西域のモナリザ」と称される壁画を発見した。法隆寺金堂の壁画は約70年前に焼失し、中国長安の壁画・屈鉄線も戦争の時に消失したため、その発見は非常に貴重だった。

小島氏は以前、「習近平総書記が掲げる『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブは、実際には文化と密接な関係がある。文化財や文化の保護が非常に重要であるのと同じく、文化の交流・融合もとても重要」と語った。小島氏は今回の取材で、考古調査活動の際、大変な思いをしたできごとも教えてくれた。例えば、調査には中国と日本の大学20校以上に加え、中国の科学研究機構20機構以上が参加しているため、各分野の専門家をうまく組織、配置し、随時調整しなければならなかったという。その他、現地の気候も問題になるという。新疆の夏は非常に暑く、冬はとても寒い。そして、春には砂嵐があり、砂漠で調査を行うのに適しているのは秋の10月と11月だけという。その時期でも、日中と朝晩の気温差は40度ほどになる。「どの場所でも事前調査を何度もしなければならない。例えば、ニヤ遺跡は9回、ダンダンウイリクは4回だった。それに、毎年続けて調査を実施しなければならない」と小島氏。


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