日本の有名漫画「キャプテン翼」の主人公・大空翼の名台詞「試合では全力をつくすんだ!」が、W杯のピッチ上で再現された。2日夜の2018年ロシアW杯決勝トーナメント1回戦で、日本は2対0で欧州の強豪ベルギーをリードした。2対3で逆転を許したが、栄えある敗北だった。今年のW杯の日本代表のパフォーマンスは、アジアのサッカーの進歩を示した。中国男子サッカーにとって、日本の台頭には重要な参考の意義がある。
日本がライバルの尊重を勝ち取る
日本代表は今年のW杯のアジア5チームの中で、唯一決勝トーナメント入りを果たした。彼らは高いチーム意識、技術の特長、精神力を示した。頭を使いボールを蹴る、技術と戦術が非常に巧みなチームだ。2日夜、世界ランキング3位でそうそうたるメンバーの、体格的にも優れているベルギーを相手に、どの面を見ても劣る日本はもう少しで番狂わせを実現するところだった。
西野朗監督は試合後、日本のサッカーは4年に1度のW杯を基準とし、各大会の問題点を総括・分析し、次の4年に向け改善・強化計画を立てると表明した。今回も例外ではないという。「試合前の目標はとにかく勝つことだった。チームが十分に強くなれば、少なくともベルギーに匹敵すると信じていた。開始は良かったが、最後に3点を失うとは予想外だった」
強敵を追い詰めた日本代表は、その行動によりライバルの尊重を勝ち取った。ベルギーのマルティネス監督は「日本代表を祝福する。鋭い反撃で、精神力も強く、完璧な試合だった」と話した。主将アザールは「素晴らしい! 日本代表は団結すればどんな強敵でも倒せるチームだ。このような相手だったからこそ、崖っぷちから反撃する私たちの潜在力が引き出された」と驚いた。
中国のサッカー、謙虚に学ぶべき
日本のサッカーは90年代にプロ化を実現してから、「計画先行」という中心思想を守ってきた。日本サッカー協会元会長の川淵三郎の指導と提案を受け、日本サッカー協会は野心あふれる「100年計画」を打ち立てた。日本のプロリーグ、サッカーの普及、青少年の育成体制の確立、未来の選手の育成計画を立てた。
改革に取り組む日本サッカー協会は、日本代表のW杯での成績を重視するほか、日本のサッカー全体の発展を最重視している。
W杯に出場した日本代表23人のうち、15人が海外でプレイしている。うち岡崎慎司、香川真司、乾貴士などの選手は、欧州クラブの主力選手だ。ベテランの本田圭佑はACミランを離れると、コンディションを維持するためメキシコに渡った。これらの例を見ると、日本の選手が現状に甘んじたり向上心を捨てるのではなく、高水準リーグで自らを磨こうとしていることが分かる。
中国男子サッカーにとって、日本代表のパフォーマンスには重要な参考の意義がある。両国の選手はフィジカル的に近く、中国の方が有利なほどだ。そのため謙虚に学び、着実に一歩ずつ進めば、中国のサッカーは日本を追い抜く可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月4日