旅行する場合、広々としていて、居心地がよく、静かな空間を宿泊先に求める人は多い。しかし、日本のあるホステルはそんな常識を覆すような、騒がしく、コンパクトな空間を提供することで、大変な人気を集めている。
神奈川県横浜市にあるその名も「タイニーズ」というホステルの客室は、車輪がついたコンパクトな「タイニーハウス」を改造して作られている。客室1室に大人が4人まで宿泊でき、客室はそれぞれ異なるインテリアデザイナーによるデザインで、それぞれバス・トイレとバルコニーが設けられている。部屋のスペースは狭く、いたってシンプルだが、同ホステルは全く新しいスタイルを打ち立てている。同ホステルの運営会社であるYADOKARIによると、イベントスペースとホステルとして展開し、より多くの人がここでたくさんのイベントに参加し、シナジー効果を生み出すことを目指しているという。
ホステル「タイニーズ」の支配人である川口直人さんは、「特に家族連れや女子会などの友人同士での利用が多い。客室内はミニマリズムな空間で、ものも多くないため、コミュニケーションがとりやすく、人との距離が近くなる。宿泊客からは、自分が街の一部になったように楽しめるという感想がよく寄せられる」と紹介。
部屋の狭さという欠点を克服しているだけでなく、同ホステルは騒がしさまで売りにしている。高架下にあるため、電車が通過する騒音が深夜まで続くこともしばしば。しかし宿泊客にとってはそれすらも一種の魅力となっているようだ。
同ホステルを利用した安倍晴美さんは、「とても面白いと思う。子供と一緒にこのホステルを見つけて、みんなで一緒に電車が通るところに泊まってみたいと思い、すぐに予約した」と話した。(編集TK)
「人民網日本語版」2018年7月17日