日本が参与した最新の国際研究によって、日本の縄文人と東南アジアの古代人のゲノム配列が非常に似ていることが明らかになった。縄文人と東南アジアの一部の古代人の間に深いつながりがあることが遺伝的に証明されたが、これは両者の起源の謎の解明につながる。
日本の金沢大学、デンマーク国立歴史博物館、マレーシアサインズ大学などの研究者が同研究を実施した。
縄文人とは今から約1万6000年前から3000年前に日本列島で生活していた古代人のことで、縄文模様の陶器を作ったことからその名がつけられた。研究者は愛知県から出土した縄文時代後期の女性の人骨の全ゲノム配列解読を行った。科学者が縄文人の全ゲノム配列を解読したのはこれが初。
研究者はこの結果を、東南アジア諸国で見つかった25体の古代人の骨及び現代人の遺伝情報と比較した。それによると縄文人の骨のゲノム配列は、ラオスで見つかった今から約8000年前の人骨、マレーシアで見つかった約4000年前の人骨のゲノム配列に近かった。
金沢大学の研究者は、これは縄文人と東南アジアの一部の古代人の間に、遺伝レベルの深いつながりがあることを科学的に証明したと判断した。研究成果は米国のサイエンス誌(最新号)に掲載された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月16日