日本メディアによると、今夏、日本で記録的な猛暑が続いた。日傘は日焼け防止の有効手段の1つで、多くの人に再び注目された。これまで、日傘は男性に普及していなかったが、今年の連日の猛暑により男性からも人気を集めた。
日本の環境省が2011年に発表した調査結果によると、上着を脱ぎ日傘をさせば汗の量を2割抑えることができる。環境省は男性用日傘の開発、普及の必要性を呼びかけた。
2013年、高知県四万十市で国内最高気温の41.0度が観測され、猛暑の中で男性用日傘の売り上げが激増し、多くのメディアが報道すると、「日傘男子」が新語・流行語大賞の候補に上がった。しかし、このワードは普及しなかった。
今年、日本で連日35度以上の気温が観測され、この状況に変化が生じた。銀座のある店では男性用日傘の売り上げが猛暑が続いた7月中旬から急激に伸び、7月上旬の6倍前後に達した。購入者は若いビジネスマンから年配者まで、年齢層は幅広い。 店の担当者は、「男性用日傘を置いているか」という問い合わせと日傘の売り上げは年々増加し、今年は猛暑が続いたためか日傘の需要が増加したと話した。
一部の男性は、日傘をさして歩くのは恥ずかしいと思っており、周囲の目を避けるために傘を前に傾けて顔を隠すという人もいる。これについて、哲学者で早稲田大学教授の森岡正博氏は、「自分が思うほど見られていない」と話す。森岡氏は5年前から日傘を使用する「エキスパート」である。
森岡氏は、「日傘をさす男性はまだ少ないが、男らしくないという考えは薄れていると思う。ここ数年、性別の境界が曖昧になり、男性も日傘を使っていよいという考えが広まりつつある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月2日