イギリスの『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』は9月3日、日本の防衛省が海上自衛隊の2隻の改良版あたご型護衛艦に米国製超長距離対空ミサイル「スタンダード・ミサイル6 (SM-6) 」を配備することを決めたと伝えた。
報道によると、防衛省は「スタンダード・ミサイル6」の調達に2019年度防衛予算から111億円を拠出する。また、テスト用迎撃ミサイルの調達に21億円を拠出する。同ミサイルを搭載する最新版あたご型護衛艦については、1番艦「まや」は7月30日に横浜のジャパンマリンユナイテッドの造船所で進水し、2020年に就役する予定。2番艦は2021年3月の導入予定。
この2隻は共同作戦能力を有する海上自衛隊初の水上艦で、空中(飛行機または飛行船)から長距離捜索・追跡し、ターゲットの情報を高速データリンクを通して海上のイージス艦に送り、イージス艦が対空ミサイルを発射する。その後、空中プラットフォームまたは通信プラットフォームがミサイルを制御し、長距離攻撃を実行する。この機能を持つ兵器が、米国のレイセオンが開発した「スタンダード・ミサイル6」である。
「スタンダード・ミサイル6」の最高速度は音速の3.5倍、最大射程距離は370キロに達し、テストで航空機、巡航ミサイル、弾道ミサイル、さらには標的艦の護衛艦を撃ち落とした。理論上、日本が導入したF-35A戦闘機は改良版あたご型護衛艦の最高の組み合わせとなり、ステルス性を活かして艦隊の前方に設置し、「スタンダード・ミサイル6」の長距離攻撃を誘導できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月6日