日本の北海道でM6.7の地震が発生すると、根拠のない誤報がSNSと対話アプリを中心に拡散し、被災者に懸念を募らせている。中には自衛隊などが「数時間後に大地震が発生する」と発表したという書き込みがあり、信憑性が高いように見えた。過去に日本で災害が発生した際にも、SNSでさまざまなデマが伝わったことがある。しかし関連専門家は「リツイート前に情報源が信頼できるか確認する」よう呼びかけている。12日付日本経済新聞が伝えた。
「厚真町に駐留する自衛隊関係者から情報が伝わった。地鳴りが発生したため、大地震が発生する可能性が高い。5−6時間後と見られる」苫小牧市危機管理室には地震発生から2日が過ぎた8日夕、無料対話アプリ「LINE」などの投稿を見た市民から「本当に大地震が来るのか」「避難すべきか」などの問合せがあった。電話は約2時間続き、職員が対応に追われた。
実際には大地震は発生しなかった。苫小牧市危機管理室は「情報源は不明」としている。危機管理室は同市の公式サイトとフェイスブックで8日夜、「(大地震の情報は)すべてが根拠のないものと確認されています。落ち着いてください」と呼びかけた。
8日夜、札幌市のタクシードライバーが5人の知り合いから同じ内容の情報を受け、その他の知り合いにも口で情報を伝えた。ドライバーは「自衛隊の情報とあったから信じた。不安を煽るのはもうやめてほしい」と憤った。