日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米航空宇宙局(NASA)が月面に宇宙飛行士を送る計画を打ち出す中、日本の大手ゼネコン各社が宇宙開発に向けた研究を進めている。2030年頃に月面基地を建設する目標を立てている。香港紙『文家報』が伝えた。
清水建設は、「宇宙ビジネスは有望な市場として成長が期待される。各国の宇宙開発計画が具体化すると予想される2020年代後半の事業化を目指したい」としている。同社は4月に宇宙開発の事業化を進める「フロンティア開発室」を設け、担当者約10人で月に基地を建設する研究を行っている。
同社は月に存在するとされる氷を重機で掘削して解かし、月の土砂と混ぜて基地建設用のコンクリートを作るほか、生活に必要な酸素や飲料水を基地に供給し、水素を燃料として利用することを計画している。
鹿島建設は2016年からJAXAと提携を開始し、月に建設機械を送り、地球からの遠隔操作と自動制御で月面基地を整備することを検討している。しかし月が地球から38万キロ離れており、通信が2秒以上遅れることから、この時間差の問題を解消する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月22日