ネットゲーム開発に熱中する中国人留学生 日本のゲーム企業が青田買い

ネットゲーム開発に熱中する中国人留学生 日本のゲーム企業が青田買い。

タグ:ゲームユーザー ゲーム産業モデル

発信時間:2018-10-13 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「日本新華僑報」記事によると、中国は2003年に高速データ通信システムを普及させて以降、ネットゲームやスマホゲームの市場が急速に発展してきた。統計によれば、中国のゲームユーザーは2017年に5.8億人に達し、ゲーム市場の総売上高は3.4兆円に上る。これは世界ゲーム市場の3分の1を占める規模だ。この巨大市場から多数の優秀なゲーム開発企業が生まれ、中国ゲーム市場の就業者の給与は、他業界のそれを上回る水準にある。この数年、中国の若者は日本でゲーム開発を学んでおり、独特な中日交流を作り出している。


 日本には世界的なゲーム開発企業がいくつかある。任天堂やソニーなどが開発したゲームは世界規模でユーザーを抱えている。この背景の下、日本のゲーム専門学校が中国人留学生の間で人気となっている。


 中国のゲーム業界は「カーブでの追い越し」、つまり出し抜ける場所になっている。欧米諸国を端緒とする「ゲームエンジン」を利用しながら、ゲームの二次開発を行っているのだ。この方法はある程度、開発周期を短縮させ、費用を節約できる。ただし、ロジックの枠組みはほぼ同じことから、開発されたゲームの題材や遊び方は似たり寄ったりとなり、イノベーションに欠けている。最近、清華大学から来た留学生たちが欧米の「ゲームエンジン」を放棄し、ゼロからゲームのプログラムを学び始めた。今年8月、東京のある専門学校が清華大学生15名を迎え、短期留学させた。現在、この学校に在籍する中国人留学生は300名を超える。


 中国ゲーム市場に期待する日本のゲーム企業も、これら中国人留学生に関心を寄せている。あるゲーム企業はこの学校に社員を視察させた。彼らは「中国市場で勝つためには、まず市場の状況やゲームユーザーの属性を理解する必要がある。また言語や文化の違いを克服する必要もある。そのため、このような人材は必ず会社に必要になる」と考えている。


 日本のゲームは文化的な雰囲気を強く、独特なゲーム産業モデルを持つ。しかし近年、国際的競争力の衰えが見られる。家庭用ゲーム機に特化してきた日本では、急速に拡大するスマホゲーム市場で後れを取ってしまったのだ。この市場にどう追いつくかが、日本にゲーム企業が取り組む大きな課題となっている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月13日




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