中国人の日本への印象が好転 開放と交流が相互尊重・信頼を促進

中国人の日本への印象が好転 開放と交流が相互尊重・信頼を促進。 モバイルネットワークの時代は、国境を取り払う。モバイルネットワークの時代は情報の時代を意味している。SNSなどのセルフメディアの伝播を通じ、両国の国民間の交流が「ゼロ距離」になる…

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発信時間:2018-10-15 10:58:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国外文局と日本の言論NPOが共同実施した第14回北京―東京フォーラム「中日関係世論調査」の結果が先ほど、東京都で発表された。同フォーラムの重要な構成部分である同調査は2005年の初実施以降、中日両国の民意を反映し、相互理解を促進する重要な手段になっている。また同フォーラムに重要な民意のデータと議論の話題を提供している。


 調査結果の全体的な傾向を見ると、中国の回答者は今年、中日関係の発展を楽観しており、対日感情に好転が生じている。ところが日本が軍事的脅威になる懸念が拡大しており、歴史問題が中日間にもたらす悪影響が依然として存在している。中国の回答者は今回、中日関係の重要性を普遍的に認め、二国間・多国間協力のさらなる強化に期待感を示した。これは現在の中日関係の改善・好転が続く流れと一致している。


 歴史問題は常に、中日関係に悪影響を及ぼしている。この影響はより深い心理的な影響として示されている。今回の調査研究報告書のデータによると、日本に良い印象を抱かない原因のうち、最も多かったのは「日本が中国侵略の歴史を心から謝罪・反省していない」で、過半数を占めた。日本がこの侵略の歴史をいつまでも直視できていないことから、多くの回答者は「歴史問題が完全に直視・解決されるか」を中日関係を評価する判断基準の一つにした。全体的に見ると、中国人回答者の中日関係の発展、対日感情などには好転が見られたが、これには各方面の理由がある。


 開放的で多元的な交流が、両国民の感性の認識を深めた。両国間の旅行、学術交流、経済・ビジネス交流など各種交流方法の多元化に伴い、両国間の人文・風貌に対する感性の認識が生まれた。これは往々にして、歴史的な蓄積と国の奥深さに基づく。かつてないほど多元的な交流の機会は、スピーディーな交通ツールの発展、それからかつてないほど開放的な交流の雰囲気によるものだ。経済がグローバル化する今日、国と国の交流は文化への承認をよりよく示す。


 中華文化の深い中身が、中国人の大らかな優れた品格を形成した。「歴史問題を直視するか」は中国人が対日関係で常に気にかけていることだが、中国人は日本がこの歴史を直視できないからといって偏見を抱くのではなく、むしろより包容で客観的な姿勢で見据えている。今回の世論調査は、中国人の包容な姿勢の縮図だ。また多元的な交流において、中国人は謙虚に学ぶ姿勢で相手国の長所を見つけている。例えば報告書のデータによると、多くの人は日本経済が発展し、国民の生活水準が高いと考えている。日本人は礼儀正しくマナーを守ると考えている。当然ながらこの印象が生まれるのは、古い伝統を持つ中華文化に含まれる謙遜、自制、包容という品格と関係している。


 モバイルネットワークの時代は、国境を取り払う。モバイルネットワークの時代は情報の時代を意味している。SNSなどのセルフメディアの伝播を通じ、両国の国民間の交流が「ゼロ距離」になる。これは双方が相手国の真の人文・風貌を理解するため貢献している。SNSを使った個人による伝播が実情を反映しやすいことは間違いない。個人は全体を代表しないが、個人の伝播が示す全体的な風貌は、一国の真の縮図だ。また中国メディアの日本に関する客観的な報道も、中日関係の改善と両国民の相互理解に貢献している。


 現在の国際情勢は複雑極まりなく、国家関係の不確実性を拡大している。中日関係が正しい軌道に戻るなか、双方が引き続き共に努力し関係改善の歴史的なチャンスをつかみ、両国関係の長期安定を促し続けられるかは、新たな時代を迎えた両国の課題となる。(筆者・含辰 中国網時事コメンテーター)


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月15日

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