日本の「離島奪還」作戦の実行に、陸海空自の熟練した協力が必要であることが分かる。そのため陸海空自の総合訓練の差し迫った需要が存在する。ところが日本国内の沼津海浜訓練場、浜大樹訓練場などの基地は条件に限りがあり、陸自の上陸訓練にしか使えず、上陸後の迫撃砲の射撃や戦闘の訓練を展開できない。この影響を受け、陸自はこれまで米国で訓練を続けてきた。陸自は2008年より、米軍と「アイアン・フィスト」合同軍事演習を開き、米カリフォルニア州の海兵隊訓練場で上陸後の迫撃砲の射撃と戦闘の訓練を行っている。そのため防衛省は日本国内で、水陸機動団の上陸後の射撃・戦闘訓練を実施でき、かつ陸海空自が共同火力攻撃訓練を展開できる場を建設しようとしている。
総合訓練場の候補地も注目されている。「離島奪還」訓練の重要な一環である実弾射撃は、無人島での実施が適している。そのため鹿児島県十島村の無人島である臥蛇島が、防衛省の候補地になっている。また沖縄県民が在日米軍基地及び自衛隊基地に反感を抱いていることから、防衛省は臥蛇島をより重視している。十島村はこれまで、臥蛇島が無人島として長期的に放置されることで不法上陸が生じることを懸念し、日本政府に自衛隊駐留を求めていた。防衛省が臥蛇島で「離島奪還」総合訓練場を建設する計画を加速することが予想される。
同総合訓練場の建設により、陸海空自はより便利に「離島奪還」訓練を展開し、共同機動作戦能力を強化することになる。日本による「離島奪還」作戦能力の強化は、地域の平和と安定を脅かすため、厳重な警戒が必要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月19日