米海軍の空母「ロナルド・レーガン」がこのほど、岩国基地の第5空母航空団を搭載し、いわゆる「インド太平洋地域」の定例巡航を行った。同航空団は岩国基地駐留後、初の戦闘巡航を実施した。米海軍、海兵隊、海上自衛隊が岩国に集結し、この中等国の空軍に匹敵する戦闘力を持つ基地は、米軍の極東における新たな「巣」になっている。
岩国基地は本州南西部に位置し、対馬海峡を塞ぎ、地理的に重要な位置を占めている。米国が北東アジアの安全問題に介入・干渉するため、重要な力を発揮する。米軍機は同基地から朝鮮半島までわずか30分で移動できる。同基地は沖縄、横田、三沢などの基地と対を成し、軍事的な価値が極めて高い。同基地は在日米軍の本州における唯一の海兵隊基地であり、海上自衛隊の軍機も駐留している。
米軍の勢力が近年西日本に傾斜するに伴い、岩国基地の軍事化建設が加速を続け、地位が急上昇している。同基地の作戦能力を高めるため、米日双方は埋め立てにより、基地東側に2440メートルの滑走路を増設した。
また米日が署名する「在日米軍再編計画」に基づき、MV-22「オスプレイ」輸送機とKC-130空中給油機が2012、2014年に、普天間基地と厚木基地から岩国基地に移転した。F-35Bステルス戦闘機、E-2D早期警戒機など先進的な装備品の配備に伴い、岩国基地の作戦能力が強化を続け、米国の西太平洋における軍事力構造における地位が高まっている。
頻繁な兵力移転、先進的な武器装備品の配備、高額な軍事費により、岩国基地は対立の焦点になっている。現地住民は昨年11月、F-35Bの配備取り消しを求め、基地強化に反対する抗議集会を開いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月18日