東京医科大学は7日に記者会見を開き、不正入試で不公平な扱いを受けた受験生の一部に、補償的措置を講じると発表した。同校からは先ほど、女子の受験生と一部の浪人生の得点を抑制し、受験生を差別したスキャンダルが発覚した。
同校の林由起子学長は記者会見で、不公平な扱いを受けた受験生と家族に謝罪した。林氏によると、同校は昨年と今年の入試で成績が合格ラインを上回っていたが不合格とされた女子と一部の浪人生を追加合格にする。対象者は計101人。
しかし林氏は今回の追加合格の上限を63人とし、入学を希望する全員が追加合格になるとは限らないと話した。同校は早急に成績順に基づき、対象者の意見を集めるという。追加合格者は来年4月に正式に入学できる。
また林氏は、同校は影響を受けた受験生に受験費用を返還するなど、金銭での補償を検討すると話した。同校は内部の管理と外部からの監督を強化し、類似するケースの再発防止に努めるという。
このスキャンダルの影響を受け、文部科学省は全国の医科大学と医学部を設置している大学80数校の調査を行い、同様の問題の有無を確認した。
同校の他に、昭和大学も医学部の入試で、一部の受験生を優遇し加点したことを認めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月9日