【原告は不満】
原告側は裁判所の判決に不満を持っており、控訴を検討している。福本道夫原告団長(69)は「裁判所の判決にはいかなる改善も見られない、徹底抗戦を続ける」と述べた。
原告側は、横田基地が今年10月に正式にCV-22「オスプレイ」輸送機5機を配備したが、周辺住民は騒音と起こりうる事故を不安視していると訴えた。ところがこの訴えも裁判所から退けられた。
裁判所は判決文の中で、周辺住民の不安と恐怖は理解できるが、事故のリスクは「理論上」存在するだけとした。
このオスプレイ5機は今年4月に横田基地に入った。7月より活動が活発化し、離着陸や低空飛行などの訓練を実施し、周辺住民から懸念されている。
防衛省は軍事機密を理由に、米軍が東京にオスプレイを配備する理由を説明していない。オスプレイにより米軍特殊部隊は迅速に行動し、情報を偵察・収集でき、抑止力の強化につながるとのみ説明している。
オスプレイによる事故は近年多発している。米軍普天間基地所属のオスプレイが昨年8月、大分空港に緊急着陸した。米軍パイロットは着陸前に、空港の管制塔に「エンジントラブル」と報告していた。米軍のオスプレイが2016年12月、沖縄周辺の海上に不時着した。パイロット2人が負傷した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月3日